ペットアレルギーについて/2005/02/14初稿、2007/01/29小訂
●ペットはアレルギーの原因か?
少し前にNHKのクローズアップ現代で、ペットアレルギーをとりあげていました。最後の数分だけでしたが、その間に目にした飼い主や医者の偏見に満ちた言動に唖然としてしまいました。なんと、ペットをアレルギーの原因と断定し、ペットの隔離や定期的な洗浄といった(いわばその場限りの)対策をこうじることが最大の防御であり唯一の方法であるというではありませんか…。どう考えても視点がずれていると思います。
一緒にいる他の家族全員が同じようにアレルギー反応を起こしているならまだしも、なんともない者もしっかりといるではありませんか。このことをどう理解しているのか、まったく不可解でなりません。
素直に考えれば、原因の所在はアレルギーなる症状を引き起こしている当の本人にあるのであって、ペットは(媒体ではあるけれども)原因ではないということは簡単にわかるはずです(花粉症も左に同じ)。ペットに過敏な反応を示してしまう人の状態そのものが問題で、つまりは“体力”あるいは今風に言えば“免疫力”のような外部との関係を保ち防衛する力が衰えているからにほかならないのです。
そこを問題とせずに、癒してくれるはずのペットを余所に追いやるとはどういうことなのでしょうか。他者に責任を求める前に、自身の状態としっかり向き合い、それなりの対処をする方が何倍も前向きですし、本質的と言えます。
●アレルギーを発症する理由
生まれつきの場合は、先天的な五蔵の欠陥によるものですが、生後であれば、あらゆる理由が考えられます。多くの場合、夜更かしや偏った食事、対人関係、仕事といった“ストレス”と総称される要素により、五蔵の気(体力)が極端に消耗してしまうことにより、通常であればなんでもないものにも影響を受けてしまうようになってしまいます。おそらく、途中からなんらかのアレルギーを発症された方は、こういった何か思い当たる節があるはずです。
●根本的な対処
一時的なペットの隔離は、その場をしのぐための手段として確かに必要です。が、それでは根本的な解決策にはなっていないことは上記より明らかです。では、どうしたらよいか。それは、アレルギーを引き起こしてしまう体の状態を、つまりは体質を改善する以外に解消する方法はありません。鍼灸の最大の利点は、日々の生活により消耗した五蔵の気(体力)というものを補うことにありますから、体力の回復、それによる保健ということが可能となるのです(これが予防医学と言われる所以ですね)。定期的かつ継続的な治療を通して、いわゆる“体質改善”を計ることをお勧め致します。
そうすれば、またペットとの楽しい時間を過ごすことも可能になりますし、それがお互いのためにもなるのですから。なんのためのペットか、ということをもう一度考えて下さい。


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