来院者から一言 2006/06/18
・2歳の男の子
・住所:逗子
・来院のきっかけ:知人の紹介
・初診日:2004/09
・主な症状:アトピー、卵アレルギー
・治療頻度:週2回程度
・経過、感想など
現在、2歳8ヶ月の息子は、生後4ヶ月から卵アレルギーと診断され、母乳育児だったこともあり母子共に卵を断つ生活を始めましたが、それに反して肌は良くなるどころか悪化し、夏頃は最悪な状態でした。また、ステロイドも数日しか使っていないのにあっという間にリバウンドという結果を招き、恐ろしい思いをしました。

鍼灸を始める1ヶ月前に薬品ではない自然のものからできている保湿クリームを使い始め、またそれと同時にちょうどリバウンドも抜け出す時期にさしかかっていたようで(加えて季節が夏から秋に移行したこともその契機となったものと思われます。また、リバウンドは概ね2〜3ヶ月で終わるようです[吉岡補記])、顏や首、お腹、背中、手、膝裏など部分的に湿疹が残る程度までによくなり、一安心しました。しかしながら、根本的な改善はされていないという不安もあり、また8月末にひいたカゼをこじらせ、喘息様の咳(特に夜がひどく、何度も目覚める)や頭の異様な汗が3週間経っても治る様子がなかったこともあり、1歳になる少し前から鍼灸を始めました。

当初は、幼く人見知りもあり泣いてばかりでしたが、終われば落ち着いた顔をしていたのが印象的でした。また、治療をはじめて特に驚いたことは、初回の治療後から顔色が良くなり頭の汗が止まるとともに、咳の回数やその深さが浅くなり、二回目の夜には、それまで寝かしつけないと眠りにつけなかった息子が一人で寝るようになったことです。咳やそれに伴う夜間の覚醒、頭の汗は、鍼灸で言うところの「風邪」の状態であるそうですが、これらはそれから一進一退を繰り返しながら一ヶ月もしないうちになくなっていきました。その他、赤みが取れた肌はピーク時からしたら改善されたものの、膝下などに湿疹が出たり、治った部分が黒ずんでいたりと、なかなかすぐに大きな変化は出ませんでした。それでも、根気よく続けた結果、1年もしないうちに気がつけば周りから羨ましがられる程の「赤ちゃん肌」になりました。
現在は、隔週で行っておりますが、今までたいした風邪も引くことなく親として病気で心配したことがないぐらい元気な日々です。

もちろん、鍼灸ばかりに依存をするのではなく、毎日の生活の中で食事や睡眠など自身でできることは気を配り、穏やかに過ごすよう心がけています(実は、治療もさることながら、日々の積み重ねが一番大切なのです[吉岡補記])。なにしろ、卵アレルギーですから(卵に限らず)食事には気を付けなければなりません(卵アレルギーもまた治療の対象ですが、皮膚の病気に比べてより時間がかかります。[吉岡補記])。一見、大変な感じもするのですが、結果的に体によいものばかりを食べるようになり、理想的な食生活になりました。精白された砂糖は体を冷やす、骨を溶かすとということを知って以来、おやつはお茶と乾パンに似たものだけにしていますが、本人は何の抵抗もなく食べています。親の目が届く間だけでも体によいものを食べさせたいと思っております。

当り前のように思っていた健康も、親となり子供の事で心配するようになってから感謝の気持ちに変わりました。息子の状態が最悪だった時期に、ちょうどアトピーを苦に無理心中を図ったというニュースがありました。「たかがアトピー」で、と驚くことの出来ない私がいました。その気持ちが分かる、と思った瞬間があったのでした。何をしても改善が見られず、世間からも非難され、どうしたらいいのだろうと思い悩み、子供の赤く爛れた寝顔を見て夢であったらいいのに、明日の朝には良くなっていないかな・・・と涙した事もあるのですが、不思議なことに今となってはその苦労も忘れられている幸せな自分がいます。子供の満面の笑みを見ると二度と戻りたくないと日々の生活を大事にしようと身が引き締まります。とは言え、先生と普通のことを話しているはずなのですが、いざ振り返ると反省する事も多々あります。年齢に関わらず、小さい子供であっても何か無茶な事をすれば体は反応しているのだとわかり、いつも目を配ってあげる必要があることを実感しております。何事においても依存したり任せるだけではなく、体と向き合い小さな事にも気付けるようになってきたように思います。

現在もなお、体質改善と心身の健やかな成長を目標に治療を続けております。

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